キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

ネット黎明期の話(その1) - winsows3.1からネット接続まで

(初稿:2017-4-21)

ごく最近ツイッターを始めたキジちゃん@変態情弱ですこんばんわ。しかし時代は既に「マストドン」とかいうやつに移り変わっているとか。
これがなんなのかは知りませんが、とりあえず太鼓キャラ『これからはmastodonがマストだドン!』とかつまらない駄洒落を言ってくる画しか浮かばない私はどうすればいいんでしょうか。 

私は今でこそ情弱でやや変態な普通のおじさんですが、しかしながらそれなりに生きておりますからね、実はインターネッツの文化には若いころから触れていたのですよ。

アクセスアップに向けてどうすればいのか、とインターネッツに思いをはせていたら昔のことを思い出したので今日はそれを私の淡い想い出とともに記していきます。

 

 

windows3.1のころ

私の父親が「会社でパソコンでワープロを打つんだ」とかよくわかんないことを言いながら家に持って帰ってきたwindows 3.1のノートPC。 

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(画像引用元:OS博物館

 

父「会社の人に借りたんだが、これからはコンピュータの時代なんだぞ」

私『そうなの父さん。すごいや』(意味も分からず同調)

 

父は、機械に興味のあった自身の息子に「使い方を覚えておけ」とPCを渡しました。

私は当時中学生。パソコンなんてもちろん触ったことがありません。でも若者の吸収力には素晴らしいものがあります。電源を入れてから数時間でソリティアのやり方を覚え、数日後父にパソコンを返す時には私はソリティアの達人になっていました。

ワープロは「一太郎」だか「ロータス」だかが入っておりましたがそんなつまらないもの起動するワケがない。
ただ、初めて触れるパソコンでしたが、思春期特有の嗅覚が何かを感じ取ります。

 

コレは何かすごいもの(性的な意味で)に違いない、と。

 

自らの直感を信じた私はパソコンの中身を詳しく調べ、ついには奥の奥、最奥のフォルダに怪しげなアニメアイコンのソフトがインストロールされていることを発見しました。

思春期特有の優れた嗅覚を遺憾なく発揮した私はチ○コビッンビンにしながらソフトの起動を試みるも「フロッピーディスクを挿入して下さい」的な警告が出るだけで何も始まりません。

 

 

私『さ・・・・・挿入?』

 

 

腫れ物(私の某所)に触ればすぐ出るぐらいの年齢でしたので、読めないくせに雰囲気だけでパソコン用語にいちいち反応してみたりと悶々と過ごしましたが、結局ソフトは起動できずに父親に返却されていきました。 

 

 

windows 95のころ

時代は西暦1995年、すでにバブルも崩壊し世間に鬱蒼とした空気が漂っていた頃です。私は高校生でした。このころにはインターネットが徐々に普及し始めてきます。 

お茶の間には連日「ウインドウズ95はすごいんだ。マルチメディア万歳」みたいなニュースが、誰も意味を理解しないままダラダラと流れておりました。 

時代は正にIT黎明期でした。

そんな中、私の友人がホットな情報を仕入れてきます。

 

友「知ってるか?ウインドウズ95ってすごいんだぜ!エロゲームが出来るんだぜ!」

私『マジで!?』

友「しかもインターネッツってヤツをやるとモロ画像が見られるんだぜ!」

私『マジか!買うわ!!』

  

当時、IT関連の情報は主にパソコン雑誌から得ていました。そんな雑誌のアングラ情報欄にはよくアダルトサイトの紹介記事が出ていたのです。その情報に友人は大興奮。私も然り。当時の青年はみな同じ気持ちでした。

  

 

 

「エロが見たい...」

「○○○の形が知りたい...」

  

 

 

かのVHSビデオが広く普及した際も、いわゆる成人向けコンテンツの存在が少なからず影響を及ぼしたと聞きます。インターネットも同様でした。

 

  

パソコンを購入

エロへの探求心を労働力に換えて一生懸命バイトに励んだ私はついにパソコンを購入します。 

「エロ目的ならNECのPC-98一択」という情報は事前に掴んでおりましたのでもちろんPC-98を選びました。 

私が購入した機種はPC-98NX。お値段は24万円。私の汗と涙の24万、、、当時の私は一切の迷いも無くそれをパソコンに投入しました。エロの前で青年は皆盲目です。 

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(画像引用元:小高輝真の「いまどきの98」)

 ・・・で、後で分かったのですが、なんかこれDOS-V機だからPC-98のゲームは出来ないんだそうで。ていうかそれを知ったときの私の落胆っぷりったらもう。

ただし時代はすでにCD-ROM全盛を迎えています。今更フロッピーで16色のエロゲなんてやらねぇよバーカ!涙を拭きつつエロ本付属の動画CDを再生して喜んでおりました。 

なおこの24万円したマシンの主なスペックは 

CPU 120Mhlz|メモリ 8MB|ハードディスク 1.5GB|15インチCRTモニタ

 という当時でいう中堅機種でした。今考えるとクッソ高ぇ。

 

 

インターネッツに繋がる

パソコンを買ったものの、インターネットに接続するにはいくつかのハードルを越えねばなりません。 

色々調べた結果、越えるべきハードルは

  • プロバイダとの契約
  • 電話回線

の2点です。

プロバイダ問題は、とりあえず当時雑誌の付録にあった『インターネット無料接続体験版』ソフトを使うことにしました。

あとは電話回線です。当時のインターネットは現在のように通信専用回線ではなく電話回線を使用するため、通信時間に応じて電話代がかかります。

しかし有り金は全てPC購入に使用しており、当時の私はほぼ無一文。
どうするか5秒ほど考えた挙句、

 

 『まいっか、電話代とか俺が払うわけじゃねーし。』(実家住まい)

 

私の金ではないと思うと一気に気が楽になります。

早速10mほどの電話コードを買ってきて家族の迷惑を顧みず長々と床を這わしPCのモーデムに接続。そして無料接続体験版ソフトを起動

 

 

  

モーデム「ヴィィーーー、、、、ガガガ、、、ビーヒョローロロー、、、ゴインゴイン」

 

 

 

なんとも表現しづらい独特の接続音
そして私は『e』マークのソフトを立ち上げます。

 

・・・この時のこの緊張感

大人になった今はもう感じることは出来ないかも知れません。

  

グレーに染まったブラウザの画面が、徐々に、

そしてゆっくりと、色彩を帯び始めます

 

画面に表示されたのは 

 

 

 

 

 

 

 

      AOLへようこそ

 

 

  

 

 

 

 

 

 

そこで

 

 

 

私は

 

 

 

神を見たのだ...

 

 

 

 

 

 

(ネット黎明期の話(その2)へ続く) 

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