キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

けいけんとかんじょう ~ あるおじさんのひとりごと

知らないおばさんが母と何か話をしている。そして私に向かって笑顔でこう聞いてきた。「ボク、何歳?」私は母親の足にしがみつき下を向いたまま右手の指を3本立てておばちゃんに見せた。これが私の持っている一番古い記憶。

小学校1年生、7月の中頃。帰りのホームルームで、夏休みになったらある生徒が転校するのだと先生が言った。その子は仲の良い友達だったが、私はとくに何も思わなかった。その日の帰り道、家の方向が一緒の別の友達2人と下校していた。話題は自然と転校する友達の話になる。彼らは友達が転校していくのは悲しいと言う。そして、なんと2人はその場で涙を流したのだ。その涙が、私には全く理解できなかった。

思春期に入り音楽を聴くようになる。初めて買ったCDはチャゲ&飛鳥のなにかだったと思う。これは当時人気ドラマの主題歌で、テレビでは連日のようにこの曲が流れていた。私は単に曲のメロディが好きだった。歌詞なんて知らない。そのうちにロックも聴くようになる。中二だから何事にもアンチ精神を持っていて、当時学校内で流行っていたラルクだのルナシーだの黒夢だのそういうのは一切聴かなかった。ヤンキーの連中はBOØWYだのBUCK-TICKだのその手の曲を聴くのだが、私はこれも全く聴かなかった。みんなが聴く音楽なんて聴きたくなかった。流行という物を変に屈折して捉えるのが中二なのだ。それで私が何を聴いていたかというとなぜかユニコーン。今思えばだが、彼らの歌の歌詞に”特に意味が無い”ところが好きだったのだろう。歌詞に意味が無いから曲を理解したりだとか考える必要が無かった。町で流行しているような感動的な歌の歌詞の意味なんて私には全く理解できなかった。

ハイティーン。普通なら青春まっただ中の時期だろう。しかし私には青春というものが理解できなかった。女の子に興味が無い訳では無い。しかし当時の私にとってそれはあまりにも遠いものだった。まともな学生時代を過ごしていない。かといって不良でもない。ただ”何もしていなかった”だけだ。そして「普通」が解らなくなる。なんでみんなはあんなに楽しそうに、時には苦しそうに、それでも感情的に、どうして生きていけるのだろう。「普通」になりたいと私は心から願っていた。

きっかけなんて、思いがけない所から、静かにスーッとやってくる。思い返せば本当に簡単な事、ただの軽い一言。それに救われた。こんな私が受験勉強をして大学に入り、恋をして、そして別れ、就職活動に燃えて、第一希望の会社に就職して働いた。IT系大企業という集団に馴染めず挫折、零細企業に転職、そしていろいろあって現在に至る。

長く親離れが出来なかったり、人の感情が理解できなかったり、人ばかりを羨ましく思ったり、理解できない物をけなしたり、興味の無いものを貶めたり、大企業で働いて鬱寸前まで行ったり、零細で与えられる能力以上の責任と、客からの理不尽なクレームをまともに受け止めてしまってこれまた鬱寸前まで行ったり。人生には嫌なことが多い。でも苦労というのは経験して悪いものではない。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」なんてのはよくあるオヤジの小言だが、歳を取るとその手の若い頃には何も引っかからなかった言葉の意味がそれなりに理解できるようにもなる。

小さな頃から考えることだけはずっと続けてきた。生まれつきかどうかは分からないが、幸いにも考えることだけは出来たのだ。文字通り暗中模索、光がどこにあるのか判らないまま、それでもひたすら考え続けてきた。そしてそれが今の自分を作り上げた土台になっている。歌を聴いて歌詞の内容に感動したり、他人の気持ちを理解したり、または”理解しようと努める”ことが出来るようになったり、どうでもいいクレームをスルーできたり、人に優しくしたり。いつしか『愛』がなんなのかを実感として理解できようになった。

宝くじを当て大金を手にした者の大半が不幸になるらしい。悪銭身につかずなんてことわざもある。簡単に手に入れた物は簡単に失われる。それは真理かも知れない。苦労をしろと言いたいわけではない。働けとかそんなつまらないことも言わない。私は他人に説教なんて絶対したくないのだ。ただ本気で考え抜いて自分を信じ走り切ってみるのは良いかもしれない。そんな風に思っただけ。そしたら誰かがスーッと何か”きっかけ”を差し出してくれる。人生なんてそんなもの。愛はそのうち生まれるサ。

 

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愛されキャラ

 

というわけでさいきんナイーブなおち○ちんをブン回した記事ばっか書いておりましたのでそろそろいつものクッソくだらない下ネタ(ビッンビンなやつ)を書かなければいけないという謎のプレッシャーを一人で勝手に感じていたのですがしかしなんか知らんけどちょっとエモを動かされてしまったので今回は勢いに任せてとてもおじさんっぽい独り言を呟いてしまいました。本来ならば最近通い始めたスポーツジムに現れるエロい熟女のだらしないケツを眺めて興奮しつつもランニング中だと息が苦しくて一切おち○ちんがおっきしないどころか苦しすぎてマイサンが異様に縮んでしまいとても残念というお話で一記事書こうと思っていたんですがね。でもこのネタ捨てるのは惜しいので改めて書きます予定。私ってネタ欠乏症かつ貧乏性なので。それではまた。