キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

コロナ禍における零細企業の現状

そもそもコロナとか関係なしに潰れそうな零細企業勤務の変態ですどうも。リモートだの時差出勤だのそんな余裕ぶっこいた勤務体制で働ける程度の余裕ある優良企業にお勤めの皆様、いかがお過ごしでしょうか。(僻み)

本日は掲題の通り、そんな上級国民たる皆様に向けて「コロナ禍における零細企業の現状」を書き連ねて参りたいと存じます。上流におられます皆様におかれましてはどうか最下流で泥水すすってギリ生き長らえている私に仕事をください。(懇願)

 

弊社の売上の変遷

そもそも元から景気は悪かったです。特に弊社の所属する業界に関しては数年前からいわゆる「引き締め」にあっておりまして、コロナ前の段階で売上高は最盛期の半分程度に落ち込んでおりました。昨年秋以降は糞政府の実施した糞消費ファッキン増税でさらなる打撃を食らいまして、もはや息も絶え絶え、非常にマザファッカーな状況でした。

我が業界のみならず、町を歩いたり買い物をしたり、そのような生活の場における個人的な実感と致しましても、そこには過度な価格競争であったり、バターに代表される品薄商法であったり、パッケージングの妙による実質値上げ(詐欺商法)であったり、そのような訳の分からない状況だと感じ、これは総じて不景気下における傾向なのではないかと考えておりました。

余談ですが、今現在「金になるもの」といえば、どれもこれもが表面を取り繕っただけのインスタントで無味乾燥かつイージーな消費物ばかりではないかと思います。スマホゲーム然り、ユーチューブ然り。とか言いながら今夜も私は黒柳徹子の出てくるよくわかんないウーバーイーツの広告を強制的に見させられながら糞みてぇなネタしかひり出せねぇ程度のユーチューバー達の収益増加に荷担しているわけです。チャンネル登録と高評価は爽やかな顔で「よろしく!」といわれれば言われるほど絶対に押したくなくなります。(やはり僻み)

話を戻します。弊社の売上は昨年秋の消費増税がそもそも痛くもかゆくもない程度に、いわば「落ちるところまで落ちてる」状態だと認識しておりましたが、しかし新型コロナウイルスの影響はマジで異常でした。そりゃあそうです。なにせ町に人が全く出て来ないのですから。我が国でGDPの6割を締めるのは内需ですが、これがほぼ停止状態に陥ったのです。弊社の場合は飲食店ほどではありませんが、出荷する商品がマジでナッシング、体感的には底辺だった場所からさらに4割減といった感じでした。このままだとマジでヤバイ死ぬヤバイ助けて、って思いました。

業界により差はあれど、日本中、いや世界中の経済活動が止まるというのは私には本当に戦争のように思えたし、文字通り「緊急事態」であったと肌で感じます。

 

タダで銭がもらえるだと!?「持続化給付金」を申請する

使い捨てマスクを洗って数日間使い回しつつ俺の口臭くせぇなーつって思いながら毎日外回りをする日々。お客からの注文は全然ありません。買うもんねぇししばらく来なくていいとまで言った糞客もおりました。

そんなさなか、私はラジオのニュースで持続化給付金の存在を知ります。これは皆様ご存じの通りコロナでマジやべぇ企業に対し最大で200万円がタダで貰えるとかいうスーパー有益な政策です。企業規模によっては200万円など焼け石に水、数日しか持たない、なんていうところもあるようですがしかし弊社にとっての200万円は大変大きいものです。何が何でも欲しいと思いました。絶対にこの手につかんでやるぜヴィクトリー(金)を、と。

さて申請要件を調べましたところ、昨年比で売上50%オフになった企業や個人が対象とのこと。さっそく弊社の売上を調べましたところ、たまたま昨年の3月に突発的な大規模案件の売りが立っていた(なお利益はカス)お陰で今年の3月の売上は前年同期比で50%以下となっておりました。つまり要件を満たしていたのです。(偶然だけど)

「応募者全員にタダで200万円が当たる!新型コロナキャンペーン!」を知り弊社がその要件を満たすことに気付いてからは来る日も来る日も経産省のホームページに張り付いて「はよ!はよ!」と申請開始を待ちわびる日々。そんな訳で申請開始当日に手続きを終え、5月の下旬頃に無事200万円もらいました政府の皆さん本当にありがとうございました。

余談ですが5月の末に税理士から試算表を受け取り業績を確認したのですが、この給付金による200万円の雑収入を加味してもなお当期は赤字になっておりました。給付金がなかったらマジで今頃会社を畳んでいたかもしれません。

 

無利息無担保!「コロナ融資」を申請

そもそもコロナとは無関係に景気が悪かったのは先に書いたとおりですが、当然金回りも悪く当座の支払には毎月苦慮しておりました。そんな中ラジオのニュースでコロナ融資の情報を得ます。私にとってお得な情報を垂れ流してくれるラジオは大変優秀なメディアです。

とにかくコロナとか関係なく常々お金を借りたいと思っていた弊社としてはこの事態にかこつけて金を借りられる千載一遇のチャンスです。しかもコロナ融資は無利息無担保、これを逃す手はありません。さっそく日本政策金融公庫のホームページから申請をかけました。なお融資の申請は持続化給付金よりも面倒くさかった気がします。逆に言うと持続化給付金の申請は楽すぎて、えっ?マジでこれでいいの?こんな情報入力するだけで本当に200万円貰えるの?みたいなザルさでした。(とはいえ弊社はちゃんと要件を満たしていたので問題はありません、念のため)

融資の申請をかけたのが4月中旬頃。申請後まもなく先方の担当者から電話があり「申し込みが大変混み合っており次回の連絡までに3~4週間程度かかる」とのことでした。で、実際に先方から連絡が来たのが6月上旬頃。全然連絡来ないからもう諦めて普通に銀行バージョンのコロナ融資を申し込もうとしていた矢先でした。

コロナ禍ですので面談は省略され電話だけで済みました。なんとなくそれっぽい感じで聞かれたことに対し常識的な返答を心がければ審査は普通に通る印象です。審査がザルだとは言いませんが、やはり先方もテキパキと数をこなす必要があるので省略できる部分は省略するといった合理的なやり方だったと思います。

というわけで電話面談からの必要書類送付、そこから待つこと2週間程度で融資は無事に入金されました。これで弊社はあと数年は生きていけるような気がしますありがとうございます。

これまた余談ですが、この日本において、中小零細企業は売買契約や融資契約の際に経営者個人による連帯保証が求められます。この連帯保証というのがやっかいでして、事業でヘマをすれば社長の個人資産が没収され、「社会的責任」の名の下個人の生活が脅かされることとなります。ゆえに我が国の経営者達は例えチャンスがあったとしても欧米各国のような思い切りのいいビジネスに踏み切れないのではないかと考えています。その結果欧米諸国との技術格差は広がるばかり。本邦においてよく言われる「失われた○十年」は、このままその記録を更新し続けるのでしょう。非常に残念です。ってラジオでも言ってました。(全部受け売り)

 

実は会社は何も得しないんだぜ!?「雇用調整助成金

コロナ関連の助成制度中最も糞ファッキンシットな制度が厚労省主催のこの雇用調整助成金です。というのも申請のやり方が意味分かんなすぎるのです。経産省の持続化給付金の申請はあんなにもザルだったのに・・・。マジで縦割り行政氏ねって思いました。果たして自らオールマイティーに働かざるを得ない中小零細の経営者が自分には一銭も得にならないことのためにこのような困難を極める申請概要を理解し時間をかけて従業員のために動くとは考えられません。実際に申請数も少ないようですし、中には従業員に対し「うちはそれやらないから」みたいに宣言した企業もあったとか。

貰えるモンは貰っとくスタイルの弊社においては、私が自分で調べて申請をかけようとしましたがやはり挫折、完全に心折れました。はてどうしたものかと考えたところ、それこそ専門家にやらせればいいのだと気付き、毎月きっちり集金するだけして普段はヘラヘラしているだけで特になんの役にも立っていない社会保険労務士の野郎(大変失礼)にお願いしてみることにしました。

話を振ってみたところ、やってくれるとのこと。おう、こういう時ぐらい存分に役に立ってくれ給えよ(死ぬほど不遜)。というわけで労務士の先生にデータだけ渡して丸投げしました。でもこの先生、集金はきっちりなんですけど仕事に関してはなんかレスポンス悪いんですよ。で、6月上旬に依頼したこの件も、2週間以上何も言ってこなかったからこちらから進捗を伺いましたら、約二日後にメールの返信があり「現在、手続きは順調に進んでおります。なお、念のため確認したいので、改めて○○のデータと○○の明細をお送り頂けませんでしょうか」とか言って今まで言われてなかった情報の提示をここに来てお求めになられました。つーかお前今までぜってー何もやってなかっただろ。

そんな訳で雇用調整助成金は現在申請中です。今月の集金に来た労務士の野郎が「数日したら書類を送りますねー」とか言っておりましたのでたぶん大丈夫でしょう。

なお雇用調整助成金は弊社では支店勤務のパートタイマーのみなさんを対象にしました。週5日勤務を週3日にしたり、同時勤務人数を減らすなどコロナシフトにしておりましたのでその穴埋めです。というかパートのおばちゃんから「出勤減らすんならアタシらその分フルに有休使うけどええか?」って言われてコロナ禍で今はそれは無理マジ勘弁、お国の制度使うから許してって言ってギリ許してもらったのが実情です。この国では使用者より労働者の権利の方が何倍も強いのです。

  

まとめ

とりあえず次は家賃補助の申請をするつもりです。これは7月頃から申請が開始されるそうです。またしばらくはラジオから耳が離せませんね!(情報ソースは全てラジオの人)

とりあえず今はどこも厳しいですからね。みなさんも使える制度は使い倒して貰えるもんは貰っときましょう。ではまた。