近頃は寒いのでバイクに乗りたくない私ですどうも。
さて、先日バイクの記事を書きましてですね(※諸事情により削除しました)、それが楽しかったので今度は別の角度からバイクの記事を書いてみますどうか宜しくお願い致します。
今回は世界の「変態バイク」をご紹介します。
市販モデルで「変態的」かつ「お値段の高いヤツ」を3台選んでみました。以下、無駄にTOP3形式でお送りします。それではHENTAI BAIKUの世界へどうぞ。
3位『RG500Γ(あーるじーごひゃくがんま)』(SUZUKI)
出典: スズキRG400/500γ
【500ガンマ】です。1985年に発売されたちょっと古い時代のスポーツバイクです。パッと見ではふつうに見えますよね。エンジン出力を見ますと、
最高出力 - 95ps/9500rpm
最大トルク - 7,3kg-m/9000rpm
(輸出仕様車)
と500ccにしては高出力ではありあますがしかし現代のバイクに比較すれば大したことはありません。ではなにが変態的なのか。
実はこのエンジン【2サイクル】なのです。
2サイクルはヤバイ
私は過去に、2サイクルエンジンを積んだ【RZ250(YAMAHA)】というバイクに乗せて貰ったことがあります。エンジンをかけてクラッチを繋いで普通に発進するんですけどね、まあ始めはいいんですよ。思ったよりも下の方パワーあんじゃん、とかそんな程度に思うわけです。でもね、タコメーターが7000rpmを越えた瞬間。それは突然にやってくるのです。マジで突然にバイクだけが前方に「飛んでいく」のです。これは本当に「飛んでいく」という表現が適しています。軽くフロントが浮きます(マジで)。ライダーは普通に振り落とされそうになります。つーかおかしくね?この出力特性マジおかしくね?(涙目)
このように2サイクルエンジンは高回転域のパワーバンドに入ると急に爆発したような出力を発生します。RG500Γの積んだ「2サイクル・500ccエンジン」というのは当時レース競技にのみ使用される世界最高峰のもの。繊細なアクセルワークを誇るプロのトップレーサーだけが扱える高出力かつピーキーな特性。「スクエア4」とかいうSUZUKI独自の意味不明なエンジンレイアウト。しかも常時ある程度の回転まで回して走らないとプラグがカブるとかいう「2ストあるある」。ブレーキをかけてもほぼ沈み込まないとかいう謎のフロントサス。そして156kgとかいう乾燥重量(軽すぎ)。さらにはリヤタイヤ幅120(狭すぎ)という恐怖感。
つまりは、超危険なバッチバチのレーサーバイクが保安部品だけ付けてそんまんま市販されていたのです。
RG500Γの価格
さてこのバイク、現在でも数台の中古が出回っておりその気になれば購入できるようです。1985年発売ですから、2017年現在で32年モノの逸品ですね。
ではお値段の発表です。
中古相場 220万円~250万円
ある意味お安いと思います。死にたい方はどうぞ。
2位『NR(えぬあーる)』(HONDA)
「街で実車を見かけたら数日以内に死ぬ」でおなじみの【HONDA NR】です。
こちらもパッと見はふつうにカッコいいスポーツバイクですね。でもエンジン機構が特殊、というか変態なのです。
変態技術「楕円ピストン」
当時のWGPレギュレーションに合わせ、2サイクル並の出力を得るべくホンダが開発した変態4サイクルエンジンが【楕円ピストン】です。
【NRの楕円ピストン】
ちょっと見え辛いですが、ピストンの形が「横長」になっているのが分かります。
昔あった「アルミで出来たお弁当箱」のような形です。
通常、ピストンというのは真円形状ですが、ホンダさんはその持ち前の開拓者精神から「常識に囚われてはいけない」と思ったのでしょう、そして何故か「真円で出力が足りないなら楕円にして吸排気効率を上げればいいじゃない」という結論に達しついに作りましたよ、楕円ピストンを。
ではここでNRのスペックを見てみましょう。
エンジン - 水冷4サイクル・DOHC32バルブ・90度V型4気筒
排気量 - 499.49cc
最高出力 - 128ps/19,000rpm
最大トルク - 4.8kgm/15,000rpm
(1982年 NR500-4 全日本選手権最終戦・日本GP用最終モデル)
これはレース用車両のスペックなのですが、しかし500cc4サイクルでこの馬力は確かに凄いですね。現在の市販600ccスーパースポーツにおいても最高出力は120馬力程度ですから、それと比較してもかなりなものです。
そして注目すべきはバルブ数。四気筒で32バルブですので、一気筒あたり8バルブです。通常の真円ピストンの場合、一気筒辺り多くても5バルブが限界ですからこちらも相当なものです。
市販モデルとその問題点
今回の記事は市販モデルに限って掲載しています。もちろんNRも長らく市販されていました。
エンジン - 水冷DOHC32バルブV型4気筒
排気量 - 747.7cc
最高出力 - 77ps/11,500rpm
最大トルク - 5.4kg-m/9,000rpm
(HONDA NR 市販モデル)
ナナハンにしては別に出力が高いという訳でもありません。というか普通です。しかしながら当時のバイク雑誌には『ホンダの技術の粋を集めた芸術的モデル』みたいな事が書かれていました。そして毎年特集が組まれる月刊オー○バイ誌の『今買える!市販車全モデルカタログ!』みたいなヤツに長年掲載され続けていました。決してカタログ落ちせずに。
NRはとてもいいバイクです。しかし、全くと言っていいほど売れなかったのです。街で見かけることはおろか、バイク屋に行っても実車の在庫はまず置いてありませんでした。
それは何故か。
理由は以下の一点に集約されます。
本体価格 5,200,000円
ファーーーーーwwwwww
高すぎwww普通にハーレー2台買えるしwwwwwwww
なおGooBikeによると現在全国で4台だけ中古車が出回っているようです。高級なプラモが欲しいブルジョア読者の皆様におかれましては早めのご購入をどうぞ。
1位『BOSSHOSS(ぼすほす)』(BOSSHOSS)
栄えある第1位は変態バイク界での有名人【ボスホス】さんです。
「これはエンジンですか?」『いいえ鉄塊です』
これはまさに変態の中の変態、ド変態です。写真にも書いてあるので分かるんですけどね、まず排気量がおかしいです。6200ccて。冷却ファンでかすぎね?もはやバイクじゃなくね?でもちゃんとしたバイクなんです。
ボスホスには【シボレー製V8エンジン】が積まれています。え、でもそれって車のエンジンですよね?それでもバイクなんですか?何がしたいんですか?
さてこの辺でとりあえずスペック表を載せようと思ったのですが公式サイトを見てもスペックらしきデータが見つかりません(価格すら書いてありません)。なのでWikiから過去モデルのスペックを拾って掲載します。
GM(シボレー)製水冷V型8気筒OHV2バルブ
総排気量 - 8,200cc
最高出力 - 502ps
車両重量 - 約600kg
(502 BIG BLOCK 2スピード)
はい、来ました8気筒。それもV型。しかもOHV。さらに2バルブ。メリケンらしく「技術?HA!細けぇこたぁいいんだよ!とりあえず排気量大きくしとけばOKデース!HAHAHA!」といったおおざっぱなスタイルです。(そういうの大好きです)
でも8200cc?軽自動車(660cc)12台分よりも大きいですよ?500馬力?600kg?なんでソレが二輪になれるの?意味分からないんですけど?
普通の方はボスホスに対しそんな感想を抱かれるのでしょうね・・・。でも大丈夫。紹介している私ですら全く意味が分かりませんから。
メリケン全開ぱわー(価格情報)
ボスホスに乗るべくして乗る人の図(イメージ通り)
でもこのボスホス、以外と街で見かける機会があります(数年に一回程度ですけど)。割と人気があるのかも知れませんね。
今回記事を書く上で色々調べてたんですけど、その時にボスホスのエンジン音を聴ける動画を見つけました。お暇な方はちょっと聴いてみて下さい。↓
つーかこれヤバくないですか?死ぬほど格好良くないですか?動画の中で「はっぴゃくごじゅうまん」とかいう謎の単語が聞こえてきますけどかなり欲しくなりませんか??で、ちょっと欲しくなっていろいろ価格情報を調べたのですが結局明確な数字は出てきませんでした。たぶん時価なんだと思います(マジで)。
いやーこのばいくはいくらするんですかねー。
番外編「変態ギャラリー」
ここまでバイクに詳しくない方にはほぼ意味不明な内容だったかと思います。どうもすみませんでした。というわけで最後にバイクギャラリーのコーナーです。いずれもどこかで拾ってきた画像です。それではご堪能下さい。ではまた。
♡お暇な方は他のバイク記事もどうぞ♡
(参考サイト)