キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

【感想文】Netflixオリジナル『デビルマン crybaby』【ゆるいやつ】

先日、暇すぎてNetflix(ネットフリックス)の無料視聴に申し込みしました。

で、とりえあずガンダム見たんですけど、それを見終わった後で何を見ようか考えていたのです。

そんなときラジオで「Netflixオリジナルのデビルマンがクッソ面白い」との情報を得たのでとりあえずそれを見る事にしました。全部見たので今回はその感想文をゆる~く記していきたいと思います。考察とかそういう難しい事はしません。が、ネタバレはガッツリとしていきます。ご了承下さい。あと字面でも割とグロい表現が出てきます。これは話が話しなので仕方ありません。

さあ!ネタバレOK?グロOK?ならば以下へどうぞ( ´_ゝ`)

デビルマンについて

言わずと知れた「デビルマン」ですが、私の世代(昭和生まれの中年)だと昔やってたテレビアニメの印象が強いんですよね。↓これな

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出典:Amazon

昔テレビでよくやってた「懐かしのアニメシリーズ」で何回か見た覚えがあります。昭和に放送されたデビルマンはいわゆる『ヒーロー物』に分類されるアニメですね。

そんな印象だったので、はじめて原作漫画を読んだときはマジでかなりの衝撃を受けました。

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漫画の「ぐにゃあ~ 」表現はデビルマンの方が先

さて、ここからガッツリネタバレしていきます( ´_ゝ`)

ご注意下さい!

 

原作のヤバみ

各所で言われている事なんですけどね、永井豪先生の原作漫画はマジでヤバイです。

なにがヤバイって、そりゃもうトラウマシーンの連続なんですよ。単に絵がグロいだけじゃ無くてね、読者の精神を容赦なくエグってくるんです。そして登場人物各々の立場や対立がそれはもうエグく無慈悲に描かれています。一番キツかったのは活発で明るい性格の可愛いヒロインが民衆に捕まり惨殺されさらし首にされるシーンです。・・・って字面だけでも相当キツイでしょ?(涙)これはさすがに画像を貼るのは止めておきますよ・・・。

あとラストシーンね。悪魔対人間の戦争が終結して荒廃した地球、そんな終末風景の中でリョウ(親友だったけど実は悪の親玉だった)とアキラ(デビルマンの人)がBL的に添い寝して星を見ているんですよ。でもね、実はその時のアキラは下半身が無くて既に事切れているという。アキラはリョウ(実は悪の親玉「サタン」)に殺されていたのです。

アキラとリョウは元は親友で、デビルマンとなって様々なものを背負いつつ人間の為に戦うアキラをリョウはいろいろと助けるんですよ。でもそのうちリョウは本当は自分が悪魔の親玉たるサタンだったと知るわけです。そしてリョウは世界を悪魔だけの物にしようとするんですけど、「悪魔の身体」と「人間の心」を併せ持ったアキラは人間側に立ちそれを阻止しようとします。というか悪魔のせいで愛するヒロインが惨い殺され方をされた訳ですからね。到底許せないですよそれは。で、リョウとアキラは戦うんですが最終的には圧倒的な力の差によりアキラことデビルマンはリョウに軽く殺されます。今まで散々良い事言ってきたヒーローが悪の手によって簡単に殺されるのもこれまた非常にエグいシーンです。

原作読んでから20年ぐらい経ってますけどこれらのシーンだけは強烈に覚えています。というか正直言うとNetflixのアニメなんか見ないでいいからとりあえず原作だけ読んでおいて下さい。実は今回最も言いたかった事はそれなんですよ。というわけでこの先は惰性でアニメ評を書くですよ・・・( ´_ゝ`)

新装版 デビルマン(1) (講談社漫画文庫)

新装版 デビルマン(1) (講談社漫画文庫)

 

※この漫画はマジで読んでおいた方がいいです。(ただし色々グロいので覚悟して下さい)

Netflix版『デビルマン crybaby』

今回見たアニメは掲題の通り「Netflixオリジナル」版で、基本的にはNetflixに加入していないと見られません。初回なら1ヶ月間の無料視聴が出来るのでそれでどうぞ。1話は20分ちょっと程度で全10話です。その気になれば一日で見られます。

さてこのNetflixオリジナル版、一番の特長としては設定が現代版にアレンジされている点ですね。主人公の不動明(フドウアキラ、デビルマン)とヒロインのミキは陸上部に所属している高校生です。アキラと飛鳥了(アスカリョウ)は幼い頃に知り合った親友らしいです。リョウにそそのかされてイカレたパーティーに連れて行かれたアキラは悪魔に乗り移られます。そこから話は始まります。

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出典:DEVILMAN crybaby | 公式サイト

悪魔の身体と人間の心と併せ持った(※この状態を本作では「デビルマン」と定義しています)アキラは、人間を守る為に次々に悪魔を殺していきます。リョウはその手助けをします。もちろんアキラがデビルマンであることは「誰も知らない 知られちゃ行けない」のです。その辺は原作や旧アニメとも共通の設定です。

現代版にアレンジされているのは細部の設定ですね。ヒロインのミキがSNSやってて軽くインフルエンサーだったり、出てくる街の不良がその辺でサイファーやってるラッパーだったり(※ラッパー役は声優に本職ラッパーのKEN THE 390さんやラップもいけるジャイアンこと木村昴さんが出演してます)。

それで結局面白いの?

原作を知っている私からすれば、序盤は正直退屈でした。まぁある意味結末を知っている訳ですからね。ネット上の批評だと「1話から引き込まれてそのまま一気に全部見てしまった」みたいな方が多いですけど、私は適度に数話ずつ見ました。個人的に盛り上がってくるのは後半7~8話位からですかね。今回のアニメで結構キツかったのは、まだ幼いヒロインの弟が悪魔に取り憑かれて「肉が我慢できなく」なり泣きながら母親を食ってしまうシーンです。それを助けに行った父親の激しい葛藤シーンと無慈悲に警備隊に惨殺されるシーンも相当キツイです。

あとはさっきも書きましたけど原作にもあったヒロインの例のシーンですね。個人的にはもう文字でもあのシーンを表現したくない程度にトラウマです。これはアニメで改めて見てもやはり相当キツイものがあります。あの目がね・・・。言うても原作ほどではありませんが、しかしこれらのシーンも十分にトラウマになります。マジ注意な( ´_ゝ`)

あとはラストシーンですね。これは原作と同じオチ(アキラが下半身無くして死んでる)ですのでそれほど衝撃は無かったんですけどね。しかしここに来て最後にリョウが流す涙はねぇ。劇中で主要な登場人物が次々とバトンを渡すシーンがあるんですけど、そのバトンは結局リョウには届かなかったんです。ラストシーンでリョウもその「バトン」の存在に気が付くんですけど、しかし時すでに遅し。といった感じでしょうか。冒頭に申しましたとおり細かい考察は(私には分からないので)しないです。エンディングロールの後、最後に出てくる月、あれなんなんでしょうね・・・。

個人的な総評としては

  • 序盤はダルいです。たまにエロいです。
  • 後半は胸熱です。くっそグロい&エグいです。
  • ただし全てにおいて原作漫画には敵わない。

そんな感じです。なぜかここだけ箇条書きにしてみました。

面白いは間違いなく面白いですよ。(・ω・`)

まとめ

というわけで思うがままに薄っすい感想を書き殴ってきました。

『Netflix版デビルマン』は平たく言うと原作漫画を現代風にアレンジしたアニメです。今まで原作デビルマンに忠実なアニメは無かったと思うので今作はある意味画期的だと思います。このアニメを見れば誰でも「地上波では絶対に出来ないエロ・グロ表現、そして心を切り裂かれるようなエグい精神描写」を存分に味わえるのではないでしょうか。

ちなみに今作は世界同時配信となっていたそうです。永井豪先生のファンが海外にも多数いると聞きますが、うん、心底納得いたします。日本漫画界の至宝ですよ、先生は。

何度も言うようですが原作はマジ読んどけ!グロ描写に自信が無い奴は事前にググっとけ!検索ワードは「デビルマン さら○首」だ!※本当にグロいので気を付けてね

本日は以上です。(キジちゃん)