小学生時代の私は、毎日放課後に学校の校庭で野球をやって、帰りに駄菓子屋でお菓子を食べて帰る、なんていう毎日を送っていました。
意味も無くそんな事をふと思い出しました。
ので、とりあえず懐かしの駄菓子画像を貼っていきます。
ええ、ただ画像を貼りたいだけですよ。
駄菓子の画像コーナー
「なんかカステラみたいなやつ」(10円か20円)
鈴カステラを潰したようなやつ。味は普通に美味しいです。
「身体に悪そうなドリンク」(たぶん20円)
店によっては凍らせてあるバージョンもありました。
5円チョコ(5円)
5円玉をかたどった5円チョコの値段は5円。
モロッコヨーグル(10円)
有名なやつ。中身はただの甘酸っぱい脂。
ジュースの素(粉末)(10円)
水に溶かすと逆に不味くて飲めたもんじゃないので、通常は粉のままでイキます。
そういえばこれ、当時は「この粉って石油から作られてるんだぜ?」みたいな不穏が噂もありました。
いつだったか消費税が導入され5円チョコが6円に値上げされたときは衝撃的でした。20円だった身体に悪そうなドリンクも21円になったりとか。駄菓子屋のじいさんにおまえ1円持ってねぇか、とか聞かれたけどそんなもん持ってねぇよ、といった感じでした。
コスモス
さて、駄菓子屋の軒先に必ず設置されていたのが『コスモス』です。
コスモスというのは謎の自販機で、小学生男子の心をくすぐるような「武器のキーホルダー」やら「金属製の車のオモチャ」などが販売されていました。
コスモスの自販機
100円玉を入れてレバーを下にガチャンと引き下げると商品が出てきます。とても懐かしいのですが、しかし私はコスモスでオモチャを買った覚えがありません。あるいは一度ぐらいはあるのかも知れませんが、しかし子供にとって100円は大金です。ガチャ1発で100円を使い果たすなんて小学生には贅沢の極みでした。「そんな金があるなら10円の菓子を10個買うわ」と私は思っていました。
ビックリマン
小学生の頃に最も流行った物と言えば『ビックリマンシール』がまず上がります。これは本当に流行りましたね。ご存じない方の為に簡単に説明しますと、ビックリマンチョコはウエハースにチョコが挟まった菓子で、これを1個買うとオマケでシールが1枚付いてきます。このシールを集めるのが子供たちの間で流行ったんですね。現在で言うトレーディングカードのはしりです。
シールにはキャラクターが1体描かれていて、裏面にはそれぞれキャラクターの背景ストーリーみたいな短文の説明が書かれていました。
キャラシールには「天使」「お守り」「悪魔」などの種類があり、ごく稀にレアな「神様」みたいなキラキラのシールが当たります。子供たちはみんなこのキラキラシールが欲しくて欲しくて、お年玉をはたいて何個も何個もビックリマンチョコを買いまくるわけですが、しかし子供が一人で食べられるお菓子の量には限度があります。こうしてビックリマンチョコを大量購入し、そこからシールだけ抜き取って、食べきれなかったお菓子をその辺に捨てる子供が爆誕。これは当時ちょっとした社会問題にもなりました。まぁそれだけビックリマンは人気があったということです。
ビックリマンチョコは当時1個30円で販売されていました。小学生が100円玉を1つ持ってても一度に3個しか買えませんね。つまりシールも3枚しかゲットできないわけです。そこに目を付けたのが先述の「コスモス」でした。中身の菓子なんてどうせ捨てられるんだから、だったらシールだけでちょっと安くして売れば儲かるんじゃね?と安易に考えたのでしょう。ビックリマンの販売元であるロッテをもじった『ロッチ』なる名称でビックリマンほぼ丸パクリのシールの販売を開始しました。
ビックリマンを知っている方なら分かると思うんですけど、デザインはマジでほぼそのまんま、左上の文字が「ロッテ」じゃなく「ロッチ」になってるだけです。著作権とかガン無視です。さすがのロッテもこれには激おこ。普通に訴えられ敗訴したコスモスはそのまま倒産していきましたとさ。
ドッキリマン
で、掲題の件。
いくら著作権に関して緩かった当時でもコスモスレベルの丸パクリは流石にマズイ。でもシールは売れる。そう考えたどこぞの業者が売り始めたのが『ドッキリマンシール*1』です。
100円で3枚しかゲットできないビックリマンよりも安く、その代わり菓子は付かずシールだけで1枚20円で販売されていました。シールのデザイン構成はビックリマンとほぼ一緒なのですが、しかし微妙にキャラクター等が違っており、どうにかギリギリのラインで訴訟を免れた危うい逸品として駄菓子屋の店先に並んでいました。ではドッキリマンシールの実物をご覧下さい。
左が正規品、ロッテの「ビックリマン」、右がパチモンの「ドッキリマン」です。
つーか今見るとドッキリマン絵がしょぼすぎて草wwwww
そんな訳であまりお金を持っていない馬鹿な子供たちは「なにこれ?ドッキリマン?これってビックリマンと同じようなやつだよね?こっちの方が安くね?」とかいいながらこのシールを購入したんですね。まぁ私なんですけど( ´_ゝ`)
しかしながらお得感はありましたよ。100円あればシールを5枚もゲットできますからね。ビックリマンよりも2枚も多く買えるんですから。でもそのうち「なんか違う」と気付きましてね、以降ドッキリマンは一切買わなくなりました。
そんな私ですが、お正月にお年玉をもらった直後、なんと!遂に!念願の「ビックリマン神社」を購入いたしました!これは店先に並ぶビックリマンを箱ごと(箱を開けると神社の形になって、そのまま販売什器として使用される)買ったという意味なんですけど、この時ばかりはマジでテンション上がりましたね。なぜならば、箱買いすれば確定でキラキラのレアシールが手に入るからです。ビックリマンは1箱40個入なんですけど、この1箱の中にはレアなシールが1枚だけ必ず入っていたのです。
今考えると30円×40個=1200円とかそんな程度のお値段なんですが、しかし小学生の私には一世一代の買い物のように思えました。自分の金とは言え大金ですから、購入に際し親の許可も必要だったように記憶しています。ちなみにそのとき私がゲットしたレアシールは『ブラックゼウス』というやつです。3D空間から浮き出てくるような七色のホログラムシールを見る度に堪らん気持ちになりニヤニヤしていたような記憶があります。
で、今調べていて知ったんですが、このシール、2013年頃にオークションでなんと30万円で落札されたんだそうですよ・・・。マジか・・・・。
おじさんになったアタシ
とまぁそんな風にして駄菓子屋で遊んだり、ビックリマンシールを集めたりしながら私は少しずつ大人になっていき、今では立派な「人生に疲れたおじさん@変態」になれました。いろいろと本当にありがとうございました。でもね、私は今も変わらずあの頃と同じ気持ちで遊んでいますよ。こうやってブログ書いたりしてね。子供心を忘れなければ人生はいつだって楽しめます。だから私は、大人になるのも悪いものではないな、なんて思っています。今度またビックリマン箱買いしようかな。なお現在では1個100円だそうですよ。えっ?これってインフレですか?それともメーカーが調子に乗ってぼったくってるんですか?日銀のインフレ目標も未達で給与も全然上がらないってのに市井ではチョコの値段が上がりタバコの税金が上がり牛乳の容量は減らされリーマンにとって水のごとき缶コーヒーでさえも今や130円ですよ?今はもう100円玉で温もりなんか買えやしねーんだよ!分かったか尾崎テメーコノヤロー!んでさらにここから消費増税とか?政府は国民を馬鹿にしてんの?いやマジで。こちとら毎日汗水垂らして働いてんのにちっとも給料上がんねぇんだよばーかばーか!こんなんじゃ物なんて買えるわけねぇだろーがよ!チクショウ!・・・はぁ~、今思えば子供の頃は良かったよなぁ。なにも考えないで遊んでれば良かったし、消費税とかいうクソみたいな税金も無かったしな。考えれば考えるほど大人になんかなりたくなかったと思うわ。もうさ、宝くじとか当たってさ、ぱーっと遊びてぇよな、マジで。つーかそんな事でも考えてねーと俺もうマジで生きていけねーわ。(荒み過ぎ)
なお余談ですが、当時集めたビックリマンシール約100枚は私の人生のどこかのタイミングで知らずのうちに紛失してしまいました。あれを大事に取っておけばなぁ・・・。だって30万円でしょ?そしたら気になっているエロ動画を片っ端から大量購入ですよ。そんな事しか人生の楽しみがない私ですが、皆様におかれましては今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。それではまた。( ´_ゝ`)
*1:※もしかしたらコスモスが「ロッチ」とは別の商品として売ってたのかも知れません。詳細は不明です。メンゴ