キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

鬱で特に辛かったこと三選

この所徐々に鬱が寛解しつつある私ですどうも。

今回は鬱真っ只中において特に辛かったことを記していきたいと思います。

 

其の壱「不安感」

朝起きたら心が不安で仕方なくて、日中も不安で仕方なくて、それでも仕事はしなくてはならず、客に顔を合わせるのもほんとギリギリでした。何かせずにはいられず、何かに縋りたくて、その為に常にタバコを吸ってました。甘い物にも依存して体重が半年で10キロ増えました。誰かに助けて欲しくて、全て受け入れて欲しくて、依存させて欲しくて。でも大人である自分にそんな事をしてくれる人間はこの世にいないのです。それを知っているから余計に辛い。

仕事を終え帰宅し飯風呂歯磨きを済ませて布団に入ってあとは寝るだけ、という時だけほんの少し安堵を感じられます。ただそれもほんの一時です。この不安感が永遠に続くんじゃないかと思えて余計に不安になって、そして眠れなくなります。それでも明日はまた無情にもやってくるのです。

 

其の弐「無気力」

何に対しても無気力になります。未来は暗いとしか考えられず光や希望などはとうの昔に心から消滅しています。それでも家族の為に仕事をしなければならないのが本当に辛かったです。仕事をしたと言っても本当に最低限の事しかできず、特に体調が酷い時は事務所にいること自体が無理で会社を休んだり早退したりしていました。

余暇が余暇でなくなります。今までは楽しめたことに全く興味が持てなくなります。土日はただた不安感に押しつぶされながら部屋のカーテンを閉め布団に入り時間が過ぎるのを待つことしかできません。楽しいという感情が完全に消失していました。

そうはいってもやる事をやって生きなくてはいけない。でも無理な時に無理をすると自分自身が本当に壊れてしまうと直感的に感じていました。「鬱は心の骨折」と例えられることがあります。足を骨折している時に全速力で走ったら治るどころか余計に悪化するのは当然です。鬱も同じで、無理な時には絶対に無理をせず休息する事は特に大事です。

 

其の参「社会恐怖

町に建っていたとある大きなビルが取り壊され新しいビルに建て替えられていました。道をたくさんの人が歩いています。道路を自動車が走っています。それらはごく日常的な社会の風景ですが、それらを目にするのが大変辛かったです。自分はもはや社会の一員ではないのだと感じます。人間によるあらゆる社会活動に恐怖を感じます。

子供の頃「もしかしたら自分以外は全員宇宙人で、みんなで僕のことをだましているんじゃないか?」と思ったことがありますが、それに似た感覚かも知れません。自分と社会の間に明確に線が引かれます。平時でさえ理解し難い社会というものが完全に未知のものとなり恐怖の対象としてしか見られなくなります。その恐怖と常に対峙しながら生きていく為に仕事をしなければならないのは、本当に辛かったです。

 

寛解に向けて

抗鬱薬も何種類も試して現在ようやく自分に合う薬に出会えました。ここまで来るのに何年もかかりました。鬱の始まりは仕事の不調と頑張りすぎた事が原因だったのですが、その後いい感じで寛解に向かう度に辛いことが起きてふりだしに戻る、みたいな事を何度か繰り返しました。(それについてはいずれ記事にしたいと考えています)

今も変わらず仕事は不調(むしろ鬱になる前より前より悪い)ですが、鬱の経験で得た仕事に対する考え方、心から信頼できる人の存在などを頼りに、まあまあそこそこぼちぼちな感じで働いています。

人生辛い事ばかりですがそれでも明日もそれなりに生きようと思います。そう思える程度には私も良くなってきているのを、我ながら嬉しく思います。みなさんも無理な時は絶対に無理をせずそこそこで生きていきましょう。ご多幸を祈ります。ではまた。

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