キジログ@愛

鴨宮☆隆がその半生を綴るブログ

もの思う四十路

今日も今日とて生きて居ようと私は思うので、毎日仕方なしに生業に務めておりますが、それもいよいよ厳しくなってまいりました。とはいえ、今すぐにでも仕事を失うといったものではありません。いまや日本どころか、世界中の人々が同時に危機を抱えております。ただ、その中の一人に私が居るというだけのことで、よくいる人のよくある状況を、つらつらと書いてみてよう、などと思ったわけです。

 

融資について

先日、政府系金融機関より融資を受けようと申し込みをいたしましたが、日曜日に、その件で先方から連絡がありまして、「貴社に担当が付き、話が進むまで三~四週間はかかる」などと言われたのです。成る程、それはそうであろう。これだけの状況であれば申し込みは殺到しているのは容易に想像がつきます。しかしこの金は、会社の支払に間に合わなければそもそも意味を成さないのであって、もし間に合わなかったその場合は、何も無いところに無意味な金が振り込まれるのだろうか、などと無駄な妄想を私は展開するのです。いまは毎月の支払が来る度に、私は胃を痛めながら、やりくりをし、どうにか支払を済ませているのですが、どこもそうなのだろうし、私もそうなのだ、ただそれだけの話。何にしましても、出来ることは待つことのみであります。聞くところによると、融資の審査は所謂「ざる」なのだそうで、言われてみれば確かに今の状況では一件一件丁寧に審査をしている暇もないのでしょう。できれば生き残りたいと、そのように私は思っております。

 

病気について

二月頃より精神を患い医師による投薬を受けておりました。どうやらその薬が適切に効果を発揮したようで、私の精神は次第に寛解し、遂には断薬を果たしましたが、しかし今度は、断薬の途端に調子が悪くなってきたのです。眠りの浅さや、物忘れなど、かつての症状が再発し困っております。もしもこれ以上悪くなるようでしたら、無理はせず、再度診察を受けるなどしたいと考えております。そう、無理はせず。皆様も、どうか無理はせず。

 

(それにからんで)お酒について

薬を飲んでいると、医者によりお酒が禁止されるのです。私には、これが苦痛でなりません。薬物を摂取する際になぜお酒が禁止されるのかを、私は知りませんでしたので、ある夜、薬とともにお酒を飲んでみました。特に変化はないように見受けられましたが、しかし何かがおかしい、そんな微少な感覚を得たのです。それが何かは今でも分かりません。ただ、私はそれ以来、お酒と薬の同時摂取は控えることにいたしました。いざとなれば酒が飲めないで狂うか、薬が飲めないで狂うか、ただそれだけの違いです。

 

疫病について

生来楽観的な私でさえも、今回の疫病は本当にまずい事なのだと感じております。会社に於いては、私はそれを仕切る立場でもありますので、会社としての疫病対策を打ち、予防措置を取らなければならない、そうらしいのですが、私はついにひとに言われるまで何もしませんでした。ただ、言われましてからは、すぐさま指示書を作成し、それは検温の義務化であったり、出勤の制限であったり、消毒薬の提供、マスクの配布などで、我ながら相応に厳密なものであると自負しておりますが、しかしパートタイマーのひとから勤務削減に関する追求を受けるなど、いったいもうなにをどうしたらいいのか分からないような状況に追い込まれてしまいました。もともと口をうまく使えない質で、人に何かを依頼することが私は苦手でありますが、今回ばかりは致し方なしに状況を伝え、それでどうにか理解して貰えたようです。家に帰れば私の身体の全てが病原菌で構成されているかのような扱いを受け、しかし在宅の者からすればこれまた致し方ないものの、まずは風呂にはいれ、うがいをしろ、手は三十秒以上云々、そのような指示をこなし、そしてようやく私は夕飯にありつけるのです。然して人は憎からず。ただ、致し方なし。

 

漫画について

昨今は休日に外出もできず、暇なのです。その対応策として、私は六十巻まで無料と銘打たれた漫画アプリを使い、ワンピースと云う漫画を読みました。その感想ですが、話は面白いのですが、いかんせん冗長です。全九十巻程度出版されている単行本の、その中盤頃に初登場した侍のキャラクターが、まさか最新話においてもまだ出演し続けており、そのうえ、そのキャラクターに絡む話が未だに終わっていないなどとは、中盤を読でいた頃の私には到底想像出来ませんでした。冗長さは、よくいえば「味」ともいえるのでしょうが、しかしながらベルセルク、はじめの一歩などと並び「死ぬまでに完結して欲しい漫画」一覧に入るのも至極納得であります。この漫画は本当に完結する気がいたしません。先生は大丈夫なのでしょうか。また、かねてより私が読み続けている進撃の巨人と云う漫画ですが、これは最新刊が発売となるたびに、過去に話を遡って読まねばならず、さもなければこれまでの話の流れを全く思い出せず、困ります。ですのでこの漫画に於いては、最新刊を購入する度にその前の二巻程度の復習が必要になるわけですから、一巻で三巻分おいしいとも言えましょう。ただ、新刊を購入する度なにかと面倒に思えるのもまた、確かであります。

 

音楽について

漫画についても同様ですが、今は娯楽に身を投じ時間を消費することがひとに求められています。音楽を聴き、見解を深める行いもまたひとつの手段であります。さて私がよかったと思いました音楽は、普段は一切聴かないクラシックジャンルではありますが、辻井伸行さんが演奏する『ラ・カンパネラ』(文字押下でユーチューブへと移行します)であります。およそ藝術を解さない私であっても、しかしながらこの演奏ばかりは、なにかと胸に響くものがあるのです。成る程、藝術は須くこうあるべし、などと高尚なふりをして、悦に入って楽しむのもまたよいものです。告白しますと、私がこの動画に辿り着きましたきっかけは、「さんまさんの夢叶えたろかで漁師おじさんの7年かけて覚えたピアノカンパネラまじ今年①の感動涙!」という俗なテレビ番組の動画からなのです。ユーチューブの検索欄に「ラ カンパネラ」と入れますと、後に続く言葉として「辻井」「フジコヘミング」の次に「漁師」が出て参りますので、これはこれでまたいいものなのだと私は思います。

 

鳥について

はぁぁ鳥さんかわゆいかわゆぁぁはぁぁ萌えー萌えええへぇぇぇえええちゅっちゅっっ。などと恥ずべき声を発しながら、私は布団の奥にただ一人籠もり、夜な夜な鳥さん動画を閲覧しております。皆さまも、私のような、恥の多い人生を敬遠されず、どうか積極的に発散して頂きたい、だが発散すれども破産はせずに、などと暇な四十路男は思うのです。それでは皆さま、どうかよい週末を。